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ローズダストガーデン
お題配布元⇒約30の嘘

田村君。グエスティナ×ミーリニア。※百合?

 私、自分より綺麗なものって嫌いなのよね~。

 溜息でも吐くかのように言えば、ヤスちゃんが「あ゛?」とギョッとした声を出す。それが可愛くて思わず、うふふ、って唇をゆるませる私。
 ボスちゃんは、新しく出来た友達、もといミーリニアちゃんと仲良くお出かけ中。グリーンちゃんは本業の都合でお休み。私は、ヤスちゃんと二人で、お仕事の後に出来た暇を持て余して酒場でダラダラ中~。お昼からお酒飲めるって最高だわ~。

「ボスちゃん達遅いわね~。寂しいわね~」
「ハッ!? べべべべべ別にオレは寂しくなんてネーけど、まぁ確かに遅いっちゃあ遅いかもしれネーな! 別にオレは寂しくはねーけど!」
「そういえば、私この前ミーリニアちゃんと二人でお茶会したのよ~。あらあら、でもこれって自慢よね。ごめんね、ヤスちゃん」
「イヤイヤイヤ、ぜんっぜん自慢とかじャねーから! オレは、あいつと何?お茶会?とかしたいとか、ちョッとも思ッた事なんてねーし。つか……ねーし。ぜっんぜん自慢じゃねーから、ソレ」

 ◆

 ミーリニアちゃん。お目目がね、七色に光るらしいわよ。ワンダフルだわ~。
 私、それをこの前、こっそり包帯をズラして見た事があるの。本当に角度によって色が変わるのね、ビックリ。
 あ、この角度から見たらワドちゃんの目の色に似てるわね~。こっちから見たら、きゃーヤスちゃんだわ~。とか、そんな事をして一人で楽しんでみたり。
 あのお目目のせいで嫌われているらしいけれど、私は綺麗だと思うわねぇ。それに、嫌われてるのにそれでもちゃんとお目目をパッチリ開けて生きているのって、凄いわねぇと感心しちゃうわ。ほら、私なんて、隠しちゃってるしねぇ。

「ねぇ、私綺麗かしら?」

 なんて、この前二人でお茶した時、あの子に訊いちゃった。本当、今思えば恥ずかしい事訊いちゃったわ。妖怪じゃあるまいしね~。見えなかったけれど、あの子も多分ビックリしてたでしょうねぇ。
 でも、すぐ「はい」って頷いてくれたのよ。良い子ね~。思わずなでなでしたくなっちゃったけど、私が手を伸ばした方にその子はいなくて「あらら?」という感じ。そしたら、私の手をきゅって握ってくれたのよ~。もう良い子すぎて、お姉さん泣けてきちゃった。
 それで、私調子に乗っちゃって、ちょっとだけ私の目の話をしたの。遠回しすぎて、相手には伝わってなかったかもしれないわ。というより、伝わらないようにわざととぼけたフリをして話したの。ごめんなさい、私おなかまっくろなのよね~。

「私がもし包帯を取って、でも私の瞳は全然綺麗じゃなかったら、私はやっぱり綺麗じゃないんじゃないかしら~?」

 意味不明だわー! 今思い返しても、私痛い子全開だわー! 『子』って年齢でもないわー!
 でもね、なんとなく、話してみたいなぁと思ったの。この子に。他でもないこの子に。
 誰にも言った事なかったわ、こんな事。あ、ワドちゃんは除いてね。ワドちゃんは特別だからダメ~! ワドちゃん以外にこんなお話、した事ないのよ~。本当よ~。私はそうポンポン痛い子発言を繰り返すような女じゃないんだから、誤解しないでよね~!
 そしたら彼女、なんて言ったと思う? 「グエスティナさんの目は、きっと綺麗ですよ」でも「どんな目でも、グエスティナさんの美しさは変わりませんよ」でもないわよぉ。

「えっと、見た事ないんで……何とも言えません」

 ご、合格だわー! 何に合格したのかも分からないけれど、私の中では合格だわミーリニアちゃん!
 そうよ、私、安っぽいおべっかなんて求めてなかったのよ。正直な子は大好きよ~。
 すっかりテンション上がった私は、ミーリニアちゃんの遠慮の言葉なんて聞かずそのままケーキとお茶代を奢っちゃったわ。良いの、金欠とかそういうのは、私から彼女への愛の前では何の障害にもならな……う、うん、何の障害にもならないという事にしておきたい年頃なのよ私は。

 ◆

 ねー。もう、本当、綺麗でしょ。瞳も、心も。きらり、ひかって、きれい、きらい。
 私、自分より綺麗なものって嫌いなの。自分の汚さ、見せつけられている気がして、死にたくなるのよね~。

「みんなもそうなのかしらね~?」
「あ゛? お前たまに意味分ッかンねーんだよ……」
「あんなに綺麗なのに、みんな馬鹿ねぇ」
「聞けよ、オレの話ッ」

 嫌いだけれど、彼女の事は大好きよ。分かるかしら、この複雑な気持ち? 好きだけど嫌い、まぁ恋みたいなものよね~。
 七色に光るのよ、あの子の目。きっと、どこかから見たら、私の目の色とも似ている色で輝くのでしょうね~。

 そして、それはきっと、私を殺せるくらいには、綺麗なんだわ。
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