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正直夢オチほど怖いものもないよね、とか考えながら書いた話。
オリジナル。五百文字以内におさめようt(略)

 気づいたら俺は金持ちで一生遊んで暮らせるだけの札束を部屋中に敷き詰めて体育座りをしていた。
 でも、そんな俺の顔に笑顔がないのは間違いなく愛しい女の子が隣にいないせいだと思う。

「何だ、夢か」

 案の定夢だった。目覚めた俺の目に入ってきたのは見慣れた自分の家の天井で、耳に入ってきたのは今日も今日とて不法侵入をしてきた自分の恋人がゲームをしている音である。札束はおろか、十円玉さえ辺りには落ちていない。
「変な夢見ました」、そう小さく呟いたら、「夢はたいてい変なもんさ」とつんけんと返されてしまった。貴女がいなかった夢だよ、とここで俺が正直に言ったら、この人どんな顔するんだろうか。
 本音を綺麗に畳んで心の奥に隠したかわりに、俺は問いかける。「ねぇ、先輩」俺とさ、一生遊んで暮らせる金、どっち選ぶ?
 先輩こと俺の彼女は、悩むように眉をよせた。おい、何でそこで悩むんだよ。
 数秒間の沈黙の後、彼女が発した言葉は至極簡潔。平仮名三文字である。

「まねー」


「……何だ、夢か」

 現実逃避に今の出来事全てに夢オチのフリをさせようと、俺はそう呟く。それを見て、おかしそうに彼女は笑った。「嘘だよ、ばか」
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